GM、最終赤字3兆円 08年、債務超過額は8.4兆円
GMの件から学ぶべきだと思うのは
従業員の退職後の年金やら医療費やらの福利厚生費の負担が
GMにとっては痛かったという点です。
本来、この手の保障は民間企業ではなく国が提供すべきサービスだと思うのですよ。
しかしアメリカの場合はそれがない(国民皆保険すらない)ので、
それは「個人」と「企業」の責任ということになっており
個人や企業にとってはその負担分が足かせになって競争力が落ちるわけです。
「会社がつぶれそうなのにUAWは自分の利権にしがみついててみっともない」
と見る向きもありそうですが、アメリカは究極の自己責任社会なので
自分の身は自分で守るしかありません。だから必死になるのも当然です。
というわけで、「国民皆保険」や「年金」というセーフティネットに支えられた日本の企業は
アメリカ企業に対して大きな大きなアドバンテージを持っているわけですよ。
向こうは日本企業が関わらなくてよいところで足の引っ張り合いしてるんだから。
で、今回のGM×UAWの騒動からは
アメリカ政府「お金(公的援助)が欲しければ、その前にムダを省け」
・日本もセーフティネットの再構築をしっかりやらないとダメ
ということを再認識させられました。ありきたりですが。
GMという会社はバカな経営をしたと思いますが
バカな経営にならざるを得なかったのは、アメリカというお国柄、
その国の事情があったのではないでしょうか。
て、アメリカの自動車産業と日本の社会保障制度はいま、存続の危機に瀕しています。
どちらも経営が傾き、新たな資金源を必要としています。
あまり時間的な余裕は残されていませんが
何がなんでも、この制度は守らなければなりません。
しかし、お金を握っている出資者は
「金をせびる前に、やるべきことをやれ」といっています。
つまり、
アメリカ政府「お金(公的援助)が欲しければ、その前にムダを省け」
UAW「ヤダヤダヤダー」
日本国民「お金(消費税増税)が欲しければ、その前にムダを省け」
日本政府「省くつもりだけど成果は約束しない。とりあえず金をくれる約束だけ今スグよこせ」
UAWはその後条件を飲みましたが、さて、日本政府はどうするのでしょうか。

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