2008年10月アーカイブ

追加経済対策 これで地方は浮揚するか(西日本新聞)

 追加経済対策の財源として財政投融資特別会計の準備金など「埋蔵金」の活用を当てにしている点も納得しかねる。

 準備金は法律で国 債の返済に充てると規定された国民の資産である。それを経済対策に使えば、借金である赤字国債を増やさないで済む。しかし、資産を減らすか、借金を増やす かの違いであり、資産と借金の差は赤字国債を発行するのとまったく変わらない。どちらにしろ、国のバランスシートは傷むし、財政が悪化する点では同じであ る。

 財政悪化の指標となる国債残高の増加を招かないため、政府・与党には国民が受け入れやすいとの判断があるようだ。だが、それはまやかしにすぎない。

 それなら、むしろ赤字国債を発行することで、財政悪化を包み隠さずに公表し、国民の理解を得るべきではないか。追加経済対策として真に必要なら、国民は納得するはずである。

借金がふくらむのと資産が減るのとを比べてどっちが悪いかといったら「借金がふくらむ」方が悪いに決まっているわけで、「資産と借金の差は赤字国債を発行するのとまったく変わらない」などと詭弁を弄する新聞のレベルの低さには呆れかえる。地方にとっては赤字国債の発行によって公共事業を呼び寄せて、景気を浮揚させてもらいたいというのはよくわかるんだけど。

たとえば「地震や火事などの災害が起こって幹線道路や生活道路が潰れたときに生活が成り立たなくなる」から道路はもっと必要だ、という意見があるが、こうした緊急用の道路ばかりを作っていてもあんまり意味がないんじゃないかと思う。実際に地震が来たら道路が1本だろうと2本だろうとまとめて潰れかねないわけで、緊急時には学校のグラウンドにヘリで物資を降下させ自衛隊が作戦を展開した方が確実で安上がりなんじゃないかな。素人だからわからんですけど。

で、どうせ道路を造るなら、経済効果が望めるようなものであったほうがいいのではないか。それまで峠を迂回して3時間かかっていた山越えがトンネル1-2本のおかけで30分で行き来できるようになり、これまで隣町でなかった町が隣町になる、隣の経済圏に遊びにいける、お買い物にいける、というほうがよいわけです。緊急時のために塩漬けにされる道路よりは、普段からみんなに使ってもらえる道路のほうが幸せな気がする。

とはいえ、経済効果が望めるような道路の工事に着工しても、それができあがるのは10年先だったりするわけだから、今さら作っても直近の経済対策としては間に合わない気もする。要は長期的な観点がないままに、道路に限らず公共事業全般を計画・施行してこなかったツケが回ってきているわけであり、役人や政治家は無能のそしりを免れることはできないだろう。

選挙に役立つサイト

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国会議事録検索システム
議事録が読める。発言者や委員会ごとに検索可能。反映が遅い。

衆議院インターネット審議中継
国会中継の映像が見られる。発言者を指定して検索可能。

Yahoo! みんなの政治
政治家の経歴、提出した法案、ネットでの評判が知りたければこちら。

誰に投票するかは、自分の選挙区から出てる候補者が、これまでに何をなしとげ、どんな発言をしてきたのかを確かめ、比較して、考えるとよいだろうと思われます。

つくづくインターネット=パソコンって便利だな-、と思うんですけど、TVやら雑誌やらのマスコミはこういうサイトがあるってことをぜんぜん報道しませんね。報道ステーションあたりでやったらおもしろいと思うんだけど。

道路の「その後」

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猪瀬直樹の「道路の権力」「道路の決着」を読み終えた。櫻井よしことの論戦(というか櫻井氏が一方的にケンカをふっかけているだけにも見える)はいまだに続いているようなのだが、本当のところ、いまの道路行政はどのような状況になっているのかは気になる。

とりあえず櫻井氏の「権力の道化」(改革の虚像)を読んでみて(まだ未読です)、双方の主張の根拠となる事柄を確かめつつ、道路公団民営化以降、どのようなことが起こったのか、今何が起こっているのか、などを調べていきたいと思う。

「 高速道路、相変らずの騙しの術 」(櫻井よしこ ブログ!)
道路整備中期計画 59兆円事業量の内訳は(excite ニュース)

最新のソースではないが、exciteニュースでの報道を見る限り、59兆円の事業費の一部が高速道路に費やされる(と決まった)ものではなく、むしろ一般道の工事・踏み切りやら信号やらに費やされる、というタテマエである。正しいところは一次資料をあたって自分の目で判断することにするが、どうして櫻井氏はわざわざ「高速道路」の見出しを付けて猪瀬氏への攻撃を行っているのだろうか。その論拠はなんなのだろうか? 道路公団民営化委員会は有料道路の管理に携わっていた日本道路公団の民営化のための提言と民営化プロセスの監視を行う委員会であったハズだと僕は理解しているのだが、じゃあ国交省が「一般道の工事に関して新たに国費を投入する計画があります」とぶっちゃけたところで、それは果たして道路公団民営化委員会≒猪瀬直樹氏の責任とか背任だということになるのだろうか。

そもそも、櫻井氏は責任感とか気高さとか品格、要は武士道めいたことを説いている思想家だとぼくは勝手に考えているのだが、猪瀬氏に対し「公団改革が中途半端だったから一般道路で付け入る隙を残したんですよ!」と攻撃するのはミスリードだしアンフェアなんじゃないかと思う。一般道路の建設に対して異議があるならば、それはそれでまた新たな戦いを開始しなければならないのだし、われわれ有権者ひとりひとりが責任を持ち、毅然とした行動を取るべきなんじゃないのか。それを猪瀬氏に任せる必要はないわけで、なのに「すべてを解決してくれるはずだった猪瀬氏が中途半端に終わらせたから悪いんだ!」と糾弾するのは、そのほうが無責任な物言いに聞こえます。

本当のところは自分で調査するとしよう。使い道が無くなった道路特定財源をどうするか、というのが中心にあるように見えるが、そうでないかもしれない。


テキストに知性があるかないかを見分ける10のポイント」という、今回話題にするエントリは、タイトルを読むかぎりでは「テキストに知性があるかないかを見分ける方法」について書こうとしている。が、実際のところは修辞法の話題に終始しているため「看板に偽りあり」の感は否めない。要は文章読本の類を2・3冊読めば手に入れられる情報の再編集だから、ぼくとしては佐藤信夫の『レトリック感覚』や谷崎潤一郎の『文章読本』へのアフィを貼り付けでもして「コレ読んでね」とやったほうが有意義なんじゃないかと思ったのだが、そうした知識を持ち出し自分なりに咀嚼してみせることで、aureliano氏は何を伝えようとしたのか。

おそらくは「テキストには知性が宿る」的なことを暗に語りたかったのだろう。しかし、そのために彼が用意していた10の秘訣は、テキスト の知性うんぬんを語ることよりは、文章を練ることへの気配りであるとか、技能的なことを語るのに適した素材だった。自分が主張したいことに対して適切な材 料を揃えることができなければ、そのことを無理に主張すべきではない。必要な知識や情報を集めるという地道な努力を欠いてはならないのだ。

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